Bits Archive: June 2006

June 1, 2006

ブログ社会学

6月ですね。エンドユーザーとのコミュニケーションということでブログを開設してまる8ヶ月が経過しましたが、ここ2ヶ月くらいは夥しいジャンクTBとコメントの攻撃に晒されています。


インターネットは社会の縮図なので、こうした問題は逃れられないというのは自覚していることですが、「正直、厭な世の中」と思ってしまいます。

ブログもそうですが、何らかの志ある人たちがそのために集う場となってほしいわけで、そこが往来自由だというだけで、無関係な宣伝やポルノサイトを貼り付ける人達の神経は僕には理解できません。少なくとも実社会には存在する節度とか社会的規範のようなものが欠落しているらしく、仮想世界らしい問題ですね。

そんなわけでセキュリティーの防御壁だけはどんどん厚くなってしまいますが、コメントの投稿は承認後アップという手順に変更することにしました。時間差が生じてしまう不都合はお許しください。これでしばらく様子を見てみます。我が社のメールシステムも米国のジャンクメールの多さ(日本はそんなにない)に対抗するためフィルタソフトが監視をしていて、時折顧客からのメールが網にかかってしまい(理由は不明)、一日一回のレポートまで発見がずれるというケースがあります。

これって、ブログのアクセスとかが上がったという証なのかなとかポジティブに考えて見たりもしますが、そんなわけないよなあ・・・




June 4, 2006

青山のパン屋

とうとう最終日が始まった。14時からの攻殻トークショウ整理券は朝の開場とともに並んだお客さんにすべて配布完了となる。後は立ち席のみですね。
昨日の土曜日はこのイベントもホームストレッチ気分のせいか、差し入れも集中した。青山界隈を歩ける機会はそんなに頻繁には来ないので、僕も気になるパン屋に立ち寄ってから表参道ヒルズに行くことにした。


ということで、少しパン屋の話しにします。


青山アンデルセン
この店がどこから来たか知らない人も多いと思う。広島生まれの僕にとって、小さい頃から町の中で高木ベーカリーはおいしいパン屋さんだった。それが高校生の頃、広島の目抜き通りに巨大なショップをオープンし、店名もアンデルセンに変えた。パン屋さんがデーニッシュペストリーという見たこともないパンだけでなく、総菜を揃え、食事のスペースまで提供するという何とも新機軸の食材店が出現した。先進の気質ある社長さんだったようだ。
さらに1970年頃、僕は大学生で東京にいたが、その高木ベーカリーが青山にアンデルセンの出店を開いた。その当時都心から世田谷界隈の住人に人気を博していたのはフランスパンの青山ドンク。アンデルセンはペストリーとい分野を定着させてきたパン屋だと思う。


デュヌ・ラルテ
舌を噛みそうで何のこっちゃという店名だが、フランス語で「滅多ないよ、これ」という感じかな。なかなか魅力的な名前だと思う。このお店は場所もエクステリアもパン屋とは到底思えない、まるでブティックという構えの南青山っぽい店だ。
今でこそ白パンではないいわゆるルヴァンなど全粒粉系のパンは人気があるが、昔は広尾のフロイントリーブが僕にとっては唯一の基準で、六本木に勤めていた頃は時々足を運んでいた。
デュヌ・ラルテのパンは発酵がやや手前なのか粉の感触が残る傾向にあると思う。写真の中では奥にある濃い色のジェルムが素直においしい。どちらかというとパイ生地系の方が得意分野かなと理解している。差し入れはクロワッサン的なひとくちサイコロ菓子にしたが、これはコンパニオンの皆さんにも評判は上々のようだった。





June 5, 2006

HDイベント終わる!

3週間の長期イベントHD2 Emotion!@表参道ヒルズが本日(4日)終了しました。期間を通して本当に多くのお客様に来ていただきました。有り難うございます。



最終回も満員の盛況!


フィナーレを飾る最終日の特別プログラム「神山x石川攻殻対談」も、お二人の会話に聞き入る熱心な来場者が21の座席の後にぎっしりと並び、会場から溢れてしまいましたが、新作のお話しなどもあって皆さんに楽しんでいただけていたようです。


このイベントを通じて、
●ドルビーが他ではできない技術を世に広めてきた先進的会社であること
●映画音響もホームシアターもドルビーが進化を担い、常に先頭を走っていること
●これからはスタジオ・クオリティのプログラムが家庭で楽しめること
などをアピールしてきました。


今回はHD DVD、Blu-ray、ドルビーTrueHDと、盛り沢山のデモを用意し、これからのHD時代を少しでも多くの方々に垣間見ていただこうと企画したイベントで、シビアな画質・音質評価を期待された方には不十分な環境であった反面、一般レベルでは大きな手応えとともに、業界内への刺激という意味でもひとつの有効なトリガーとなり得たと確信しました。


今回満たせなかった部分については、より高度な企画を用意して、納得いただける機会を作りたいと考えています。


企画に協賛いただいた多くのパートナー各社にご協力感謝申し上げます。
そしてスタッフの皆さん、3週間の長丁場、お疲れさま!!




June 10, 2006

ワールドカップ開会式

さあ、始まりました。ドイツでの開会式は画面でも色彩的に美しかったですね。
次々に往年の名選手が登場し、なかなか泣かせる演出です。日本でも活躍したリティ、ドゥンガ、レオ様たちもちゃんといました。




さて、TBSで放送していた地上波の開会式はやけにサラウンド効果の際立つ音で、ドイツ大統領のスピーチなどは後からビンビン鳴り響いている感じでした。デジタルテレビの試合中継では5.1放送もあるはずですが、現地の収録形態がどうなっているのかもまるで調査していないので、詳細は知らないまま、単なるサッカーファンになってテレビを見ています。このイベントについてはどうも仕事モードにはなれません。でもこの効果を聞くと、会社でちゃんと5.1放送のサウンドデザインを聞いておく必要を感じました。ただ初戦のオーストラリア戦は本社に行っていて見られないというのが何とも心休まらないところです。




June 13, 2006

ワールドカップの放送音声

自宅でHD放送を5.1観戦している方、試合の音はどうでしたでしょうか?
青山のnakata.net大画面で応援していた方、雰囲気白けませんでしたか?
結局3点献上では、「頑張ったのは川口だけ」とも言えなくなったし・・・

さて、開会式の放送で気になっていたので、本社で今回の音声収録について詳しいスタッフにちょっと聞いてみました。
現場では普通のステレオ・ミックスの他にもちろん5.1ミックスをしていて、標準的には英語の実況・解説音声がミックスされます。その他にこの5.1をベースにしたプロロジックIIエンコード(5-2変換)したサラウンドステレオ・ミックス版も作られており、用途と希望に応じてこちらが使われるとのことでした。多分開会式の音はこれですね。ミキシングを担当しているのは英国プレミア・リーグの中継をやっているエンジニアで経験豊富、特に英国ではフィールドのボールを蹴る音などをズームアップするミックスがうけているそうです。

もちろん、各国語で中継されるので、実況・解説者の音抜きの5.1と2.0ミックスが配信されており、各国のエンジニアがそれぞれの言語をかぶせています。現場ではイタリアと日本のエンジニアがひしめき合っているとの話でした。





June 24, 2006

目白バ・ロック音楽祭

Cool Biz宣言とまでは行かないが、会社は今週月曜から省エネ・サマータイムと称して9時-5時就業体制に入っている。いつもならフレックスでのんびり出勤というのがうちの朝の風景だが、今年は秋分までフツーの会社並みに朝から皆机に並ぶ日が続く。
今日は朝、会社に出てちょっとやり残した仕事をして、午後からはバロック・コンサートを聴きに凸版ホールに行った。

アンサンブル・ビンサントというグループを中心にブラジル出身のニコラウ・フィゲイレドとソプラノ懸田奈緒子を招いての企画だ。Vin Santoと名乗るからにはグループの柱と思しきオーボエの三宮さんはワイン好きと言うことで間違いない。
Vivaldiの協奏曲、Bachのチェンバロ協奏曲、ヘンデルの合奏協奏曲などが演目だったので、もちろん気合いの入ったプログラムだと思う。ホールはほぼ満員だった。指揮と鍵盤を受け持ったフィゲイレドさんはスコット・ロスの最後の弟子と言われる人で、幅広い活躍をされている感じだ。8名のアンサンブルの中ではチェロの山本徹さんが最も力量を感じさせてくれた。どの曲でも音楽をしっかり下支えしているだけでなく、推進力の中心にいる感じがとても良かった。合奏協奏曲については、僕は古くはボイド・ニールのロンドン盤をすり切れるくらい聴いて、今はジャンヌ・ラモンを愛聴しているので、切れ味の良い演奏が好きだ。
懸田さんはペルゴレージとヘンデルの曲で登場し、美しい声の堅実な歌い手であることを聴衆に印象付けたと思う。特にヘンデルのモテットの最終章アレルヤは素晴らしかった。欲を言えば突き抜けて歌い切るところと抑制して歌う部分との中間が薄く、そこにもう少し芯の強さみたいなものがあるといいなという気がした。
凸版ホールは演奏者との距離感も近いし、楽しめた演奏会でした。







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さらに続く・・・